みんな知らない人
私は長椅子に座っている。
左側から薄い藍色の浴衣を着た見た目は若い30代後半の男性が近づいてきてゆっくりと抱きしめてきた。私はこの男性を知っているようで、ずっと抱きしめられる瞬間を待っていたような感情だった。
その後、キスをされたけど私は幽体離脱したみたいにキスをしてる私と男性を見ていた。
次の瞬間に私たちは小奇麗な格好をして円卓に座っていた。男性は黒いタキシードを着ていた。見渡すと着飾ったたくさんの見知らぬ人たちも円卓に座っていた。
黒髪の清楚な綺麗な女性が男性に近づき耳元で何かささやいて二人でクスクス笑っていた。その光景を私はきょとんとしながらただ眺めていた。
その女性は隣の円卓に座り、中国の整った顔の俳優のような男性とテーブルの下で手を繋いだ。
すると赤色のドレスを着た女性が清楚な女性と中国の俳優のような男性に向かってすごい形相で怒鳴っていたけど私には無音声の映画のように何も聞こえなかった。
私は赤色のドレスの女性を落ち着かせないと、と思い立ち上がった。立ち上がると私は大人のドレスを着ている子供のようにウエストも脇の部分もブカブカで胸元は大きすぎて下着が見えていた。グレーでツルツルした素材だった。
隣に座っていたタキシードを着た男性が「サイズを調整しよう」と言って私の体をメジャーで測りはじめた。
頭に違和感を感じて頭を触ると小麦粉が大量に乗っていて髪の毛に絡んで顔も小麦粉だらけになっていた。
私のウエストを測っている男性を見下ろしながら「小麦粉」と心の中でつぶやいた。
そして目が覚めた。