そこは京都。
私は英語圏の国に移住しようかどうか悩んでいる。
仲の良い年下の女友達の家で相談している。その友達は実家暮らしで歴史のある日本家屋だった。
移住する国を消去法で考えたり、そもそも移住するべきかどうかも話した。
私が「ま、日本でもいっか」と言ったら家が少し揺れた。震度3程度の地震だと、体感と直感で予想した。
友達の部屋の窓から隣家の庭が見えた。男性2人の隣人は掛け布団と敷布団で四角い入れ物を包んでいた。
次の瞬間に大きな縦揺れの地震が起こった。私の目線の先には友達の家の庭があり、その庭に置いてある物干し竿が上下にやわらかく大きく揺れているのを見た。
そして斜め後ろあたりからミシミシという音が聞こえてきて、「やばい」と小さく言いながら前方に走って逃げようとした。
しかし家の一部が潰れる方が早く、ゆっくりと家の柱が私の下半身を覆った。
ゆっくりと倒壊したことと柱の位置のおかげで私は痛みもなく、なんとか自力で抜け出すことができた。
友達も怪我はなかった。
少しの間、友達と私は呆然と立ち尽くしていた。ふと、隣家を見ると、四角い入れ物をを布団で包んでいた男性2人が布団を剥ぎ、四角い入れ物を開けていた。中には日本のウイスキーが何種類も入っており、男性の手には「山崎」とグラスがあり美味しそうに飲んでいた。
私は倒壊した部屋に目線を戻した。
そして目が覚めた。