畳の部屋に居る。
目の前には一緒に暮らしていたけどもう天国に行ってしまったビーグル犬の死体が横たわっている。
ちょっと太っていて足の先と尻尾の先が白い犬。
泣きながら背中からお尻にかけて撫でた。毛は柔らかく毛並みもよかった。
涙が止まらず名前を呼び続けた。
そして目が覚めた。
涙で枕がぬれていたし、しばらく泣いた。
現実で天国に行ってしまった犬が、夢の中でも天国に行った。
天国で温かくしていてほしい。
30~40mm程の大きさの砕石で地面が覆われている景色が一面に広がっている。
私はファットバイクに乗ってそこを走っている。小さな丘がいくつもあって登りも下りもバランスを崩しそうになった。
後ろに20代前半の男女もいて楽しそうにおしゃべりをしている。
すると後方から別の男性が1人私たちをスイスイと追い抜かしていった。まるで舗装されたコンクリートの道路を走ってるみたいだった。
後ろにいた男女が「あれが監督だよ」と言った。
私たちはダンサーとして誰かのMVの撮影のため廃墟となった北京の街をファットバイクに乗って撮影地に向かって走っていた。
私たちは撮影の帰り道をファットバイクを押しながら歩いている。
一緒に来た男女が私の前を歩いていておしゃべりをしていて男性の左足は膝から下が金属の義足で素足だった。砕石で金属が痛まないか心配だったけど金属の義足の素足が格好良かった。
2人はファットバイクに乗って帰っていったけど私はその場に座り込んでスマホみたいなガジェットで「入航」と打ち込み画面に表示された監督の写真を拡大した。一重で日焼けしており、髪の毛は顎くらいの長さで緩くパーマがかかっており栗色だった。
「サーファー?」
私は独り言を言って砕石の景色を眺めた。
そして目が覚めた。
私は白い空間に立っている。
目の前には男女が立っていて女性は怒った表情をしていて、男性は足元を見ていた。
私か、女性か、それか私たち2人ともが浮気相手らしい。
私は男女ともに知らない人だし、特に怒りも悲しくもなかった。ただ、空気が気まずかった。
私は後ろを向いて走り出して落ちていた全長100㎝程ある筆を手に取って白の床に
「人生の基本はうまい飯」
と書いた。
そして目が覚めた。
覚めた後、唾液でむせて10分間くらい咳き込んだ。