私は同世代の知らない男女20人くらいと一緒に小学校の教室の席に座っている。
私の席は後ろから2番目で、教室を見まわしてみたけど周りの人は全員知らない人だった。
近くの人と話したり本を読んだりみんなそれぞれ好きなことをしていた。
すると一番左前の席の足元が黒く陰ってその席の人以外全員気付いて静かになった。そしてその席の男の人は消えた。
みんな動揺してざわついた。
また黒い陰が違う人の足元に現れたけどその時は何も起こらなかった。でも次に違う人の足元に現れた時はその人は消えた。
法則性も分からなくて女の人の泣き声が聞こえて、私は誰かに怒鳴られていた。
「何これ」という女の人の叫び声が聞こえてみんな見に行くとその人の机の上に手紙が置いてあった。差出人は名前は覚えてないけど小学校の時に亡くなった人からだった。自殺だったのか事故だったのか病気だったのか覚えていない。怖かった。
自分の席に戻ると机の上に手紙が置いてあった。北村くんからの手紙だった。怖かった。いつも微笑んでいて眉毛がハの字の北村くん。怖かった。
手紙の内容を読もうとした次の瞬間、白い壁紙の個室で私一人座っていた。眠っていたみたいだった。
ドアから女性が入ってきた。何故か教師だと思った。北村くんからの手紙を持っていた。
私は「怖かったね」と、慰められるのだと思った。でも女性はすごく悪い顔をしながら「吉田さんは辛かったって言って泣いてたよ。」と笑った。吉田さんが誰なのか知らない。女性は続けて「この手紙にぜーんぶ書いてあるもんね。」と手紙を私の顔に押し付けた。
私は「私の心の中を見られたくない」と泣きながら怒鳴った。
女性は真顔で「そうだね」と言った。
そして目が覚めた。
目が覚めてから気分が落ち込む。
小学校の時に北村くんはクラスにいた。笑顔で卒業した。亡くなっていないはず。