ベッドの横には窓があり快晴で空はとても綺麗だった。
6畳くらいの広さの部屋に私はいて、ベッドとクローゼット、机、洗面があり、そこは寮の私の部屋だった。ドアは全開で、真正面にも全く同じように家具が配置された部屋があった。
突然、金属音のような甲高い女性の叫び声が聞こえた。
「あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ」
女性は私の部屋のドアのすぐ横の壁をドンドンと叩きながら叫んでいる。
私は直感で声をかけてはいけないと思った。
叫び声が本当に怖くて気配を感じさせてはいけないと思い、動けずにいた。
女性はガリガリに痩せこけており骨と皮だけという表現がぴったりの体格で、一人で立つことができるのか不安になるほどだった。髪型は坊主で目はうっすらと開いていた。
しばらくすると黒人男性が「Are you ok?」と言う声が聞こえた。男性は女性を抱きかかえて私の向かいの部屋に運ぼうとした。
すると突然女性は私の方を向き、目が合ったと同時に四つん這いで私のドアに向かってきた。まずいと思い、急いでドアを閉めて鍵をした。私の手は震えていた。
女性は私のドアを叩きながら「うるさいうるさいうるさいうるさい」と叫んでいたが、しばらくして何も聞こえなくなった。
それから私は怖くて怖くてその扉を開けることができない。開けてしまうとその女性がいるかもしれないし、この部屋を出てしまうとその女性が私がいない間に何かしてしまいそうで出ることができない。
そして、目が覚めた。