夢の中で会えるのが嬉しくてちょっと寂しい
私はカフェでコーヒーを飲み終わっていた。
斜め前の席に男性2人が資料を見ながら楽しそうに話している。
私は帰ろうと席を立ち、荷物をまとめている途中で私の昔飼っていた大好きな犬がいないことに気がついた。
辺りを見渡すと、斜め前の席の男性が昔飼っていた大好きな犬の背中に手を置いていた。手置きクッションみたいにされているのに大好きな犬は丸まってすやすや寝ていた。
私はそっと男性の手を退かして大好きな犬を抱っこした。抱っこしてもすやすや寝ていて、大好きと可愛いさが溢れていた。
私は丸まっている大好きな犬の体に顔をうずめて幸せだなって思った。
そして夢から覚めた。
昔飼っていた虹の橋を渡った大好きな犬の毛は相変わらず柔らかくてくせっ毛で、閉じた目は無防備でまだ抱っこしていたかった。