猫と一緒に生活しことはない。
書類が散らばった部屋でブランケットをかけて右向きで膝を抱えた状態で雑魚寝をしている。
頭はぼやっとしていてもう一度眠りたくて目を閉じている。
少し離れたところから書類を踏む音がしてゆっくりと近づいて来る。
私の頭あたりで音は止まり、気配を感じた。
鼻に何か冷たくて湿っぽいものが触れたと同時に頬にふわふわの毛も触れてくすぐったかった。
足音は私の体の周りを一周した。
そして私の首のあたりからブランケットの中へと入りこみ、抱えていた膝の中で丸まった。
そして目が覚めた。