私は国際空港に知らない女性と一緒にいる。
その女性は「なんとかなりましたね」と言って私のパスポートを手渡してきた。私の顔写真は両腕で両目を隠してあった。
空港を出るとそこはオーストラリアのメルボルンだった。市内に移動して女性といろんな場所を回った。
理由がわからないぐらい楽しかった。
日本に帰国する日となり、メルボルン空港に到着してコーヒーを飲みながら女性とゆっくり時間を待っていた。
気がつくと時間が迫っていたので走って入国審査に向かった。私の順番がきてパスポートを提示すると顔写真がなくなっていた。それを見た入国審査官が「あっちで写真撮れるから大丈夫」と言って左を指差した。さらに「あなたはこのパスポートの人とは別人だから両目を隠して撮影をしてね。あなたは一度成功しているから大丈夫」と満面の笑顔で言われた。
私は指差された撮影所へとぼとぼ歩きながら「は?両目隠したら無理やろ」と独り言を言った。
そして目が覚めた。