私はキッチンでパンの生地をこねている。こねている途中で女の人が「そんなんじゃうまく作れないよ、ゴキブリパン。」と言って生地の上にゴキブリを乗せた。
私は後ずさりをした。
後ずさりをして足元を見ると土の上に立っていた。
正面を向くと私の両親が居た。母親は少し離れた場所に居て、父親は私の目の前で大きなシャベルで地面を掘っていた。父親が掘るたびに色んな種類の虫が出てきた。
母親は「出てくるといいね、ゴキブリ。ゴキブリごはん作らないと」と言ってお弁当箱を私に差し出した。蓋を開けると白米とその上に一匹のゴキブリがいた。
反射的にお弁当箱を落とすと父親が笑いながらシャベルで掘った土を私に向けて投げかけてきた。
息が苦しかった。
そして目が覚めた。