かばんをひとつだけ持って一人で道を歩いている。
かばんの中身は知らないけれど、軽かった。
私は大阪の梅田のあの建物にこの荷物を持っていかなければならないことを思いだしてその建物へ歩いて行った。
その建物が見えてきて正面入り口の自動ドアへ向かおうとすると、壁のデザインの凹が陰で真っ黒になっている部分に目が留まった。
すると右手に持っていた鞄がその真っ黒な部分に引き寄せられた。その力は強くて抗えなかった。
私はその時、「これは夢で私は現実では大阪のこの建物にはいない。起きよう。」と思い鞄を持っていた右手を離した。
そして目が覚めた。