あの映画は退屈だった
私は知り合いの2人と映画館で映画を見ていた。その映画は登場人物が全員白人だったが言語が理解できず、映像だけを見ていた。正直つまらなかった。
見渡すと私以外にアジア人はいなかった。どこの国に今いるのかぼんやりと考えてみたが思いつかなかった。みんなもつまらなそうな表情をしていてスマホを見ている人やおしゃべりをしている人がいた。一組の男女が退席したのをきっかけに他の人たちもぞろぞろと退席し私たちも退席しようと立ち上がった時に映画館が揺れていることに気が付いた。
地震かと思い一旦座り、揺れが止むのを待ったがずっと横揺れしていた。心地よい馴染みのある横揺れ。
突然「次の停車駅は&?$%%#”=’%です」と日本語でアナウンスが流れた。次の停車駅は聞き取れなかった。周りのみんなは各々の言語で今の状況を驚いたり理解しようとしたりジェスチャーを交えて会話していた。
「映画館の電車?電車の映画館?」
と思っていると隣の車両(映画館)から明らかにドラッグでハイになってる男性が歩いてきて私の目の前で止まり私をめちゃくちゃ睨んできた。「関わりたくないなぁ。なんで私やねん。」と関西弁で下を向きながら心の中で突っ込んだら「ほんまに何で私やねん」と、面白くなってきて顔を上げるとその男性は次の車両(映画館)への扉を開けていた。
そして目が覚めた。