薄暗い小雨の小さな横断歩道
短い横断歩道で信号待ちをしている。小雨が降っているが傘を持っていないので濡れながら立っていた。
私の他には隣に20代の女性が小型犬と一緒に待っていた。
横断歩道の向こう側にはスカートとカーキ色のトレンチコートを着て深緑色のクローシュ帽子を深く被っている女性が一人いた。
信号が青に変わり、歩き始めた。すると向こう側にいた女性が前のめりで私の正面へ歩いてくる。深く被っている帽子の陰から口角が上がった口元が見えた。
女性はどんどん私に近づいてきて口角が上がった口は歯が見えるくらい笑っていた。
そして目が覚めた。