私はジャーナリストになっていて男にインタビューしている。
その男は50代くらいで清潔感はなく、まず初めに「生まれ育った田舎の街を『ここはクソ』と言って出てきた。」と得意げに言った。
インタビューをしている現在はもっと田舎というかほとんど人が住んでいない森のような場所でお店もほとんどないところにキャンピングカーで暮らしている。
食料は遠くのスーパーで買いだめをしているらしい。
日用品は唯一この近くにある小さなお店で買っているらしく、そのお店にある商品は殆どなく統一性もなく数点あれば良い方で、お店に行った時にあるものを買わないと次にいつそれが手に入るか分からないと言っていた。
その男はこの山の中を通っている人間を拉致しており、性別、年齢は関係ないらしい。
拉致したらもっと奥にある小屋に連れて行き、その小屋は大きな石垣の上にあって男が出入りする時だけ梯子みたいなものを持ってきていたから、その小屋からは逃げられないように見えた。
今は50代のふくよかな女性を拉致監禁していると言っていた。食料も持っていっているそうだ。
私を小屋の前に連れて来て「まぁ、声でも聞いといてくださいや。」と汚くにやっと笑って梯子を登りだした。
私は初めは何を言っているのか分からなかったけど男が女性に性的暴行をしているのだと分かった。
男のキャンピングカーに戻った。机や床には近くにある唯一のお店で買った物のレシートが散らばっていた。
そのレシートを1つ1つ拾って見てみると数日前に買ったものはXLサイズの女性用の衣類だった。数ヶ月前はXLサイズの男性用の下着だった。その前はMサイズの女性用の下着だった。
直感で、このお店の店主は男が人間を拉致監禁していることを知っていて、されている人間のことも把握していて、その人間たちに合う衣服や生活用品を仕入れているんだと思った。でも2人は知り合いではない、共犯ではない。店主はただ拉致監禁している男やその人間を見て楽しんでいるんだと思った。
そう思い出したら気持ち悪くて怖くて、男からでも店主からでもなくこの森から早く抜け出したかった。
そして目が覚めた。