私の頭の中

私が見た夢の記録

一緒に住んでいた男の人の顔にはいつも靄がかかっていた。

少し古びた街の一軒家に男の人と二人で住んでいる。内装は洋風だった。

私たちの手持ちの物は少なく特定の帰る場所はなさそうだった。今住んでいるこの一軒家も私たちの家ではないようだった。

私は玄関の外にいてかばんにiPhoneの充電器があるか探しながらコートを地面に置いた。

すると家の中から数人の男の人の声がして私は身をかがめた。物音を立てないようにしばらくじっとしていた。

男の人達は2階へ上がっていくと、一緒に住んでいる男の人が玄関からゆっくりと出てきてジェスチャーで行こうと言った。

私はかばんを掴んで走り出して、「コートを持ってくるのを忘れてしまった」と思って後ろを振り返った。「もういいや」と前を向くと男の人の姿はなかった。

私はそれでも走り続けると街が終わりシアターにあるような重厚な赤色のドアが一つあった。

そのドアをゆっくりと開けるとドアの向こう側には本棚がたくさん並んでおり貸出ができるカウンターもあった。みんな西洋人だった。

そこは図書館だった。

ドアを閉めるとドアの上に「昔の街並み」と書いてあった。

混乱しながらも俯きながら図書館の出口を探し回った。

出口を見つけ、一緒に住んでいた男の人のことは考えずに、外へ出た。

夜だった。

 

そして目が覚めた。

猫と一緒に生活しことはない。

書類が散らばった部屋でブランケットをかけて右向きで膝を抱えた状態で雑魚寝をしている。

頭はぼやっとしていてもう一度眠りたくて目を閉じている。

少し離れたところから書類を踏む音がしてゆっくりと近づいて来る。

私の頭あたりで音は止まり、気配を感じた。

鼻に何か冷たくて湿っぽいものが触れたと同時に頬にふわふわの毛も触れてくすぐったかった。

足音は私の体の周りを一周した。

そして私の首のあたりからブランケットの中へと入りこみ、抱えていた膝の中で丸まった。

 

そして目が覚めた。

何を見つめていたのだろう

私はベッドで仰向けになって白い天井を見ている。

顔の右横あたりに急にフッと気配を感じ、目線だけを右に向けた。

そこには8歳くらいの子供が立っていた。髪は栗色で肩のあたりまであり、ぼさぼさで絡まっていた。服は大人の男性用の半そでTシャツを着ていて薄クリーム色っぽかったが、それはもともとの色合いなのか汚れているのか分からなかった。少女なのか少年なのか分からなかった。

ネグレクト?と私は思った。

その子供はまっすぐ前を見つめ立っていた。

 

そして目が覚めた。

現実にはない建物

かばんをひとつだけ持って一人で道を歩いている。

かばんの中身は知らないけれど、軽かった。

私は大阪の梅田のあの建物にこの荷物を持っていかなければならないことを思いだしてその建物へ歩いて行った。

その建物が見えてきて正面入り口の自動ドアへ向かおうとすると、壁のデザインの凹が陰で真っ黒になっている部分に目が留まった。

すると右手に持っていた鞄がその真っ黒な部分に引き寄せられた。その力は強くて抗えなかった。

私はその時、「これは夢で私は現実では大阪のこの建物にはいない。起きよう。」と思い鞄を持っていた右手を離した。

 

そして目が覚めた。

ハプニス家の長女

10人ほど私の周りにいて、目の前にいた男女に

「ハプニス家の長女のことはどうする?」

と聞いた。

男性は意味が分からないのか興味がないのか、首をかしげてどこかへ行ってしまった。

女性は何も言わずに眉間にしわをよせて険しい表情で足元を見ていた。

女性の目線の先を見ると朱色のタイルにドロドロとした黒い粘っこい液体が流れていた。

女性をもう一度見ると女性は「なんで知ってるの」と険しい表情のまま言った。

そして目が覚めた。

 

ハプニス家もハプニス家の長女のことも現実の私は知らない。

どんなタトゥーを入れたいか聞けばよかった

以前住んでいた家で窓の外を見ている。

向かいのマンションに住んでいるアジア人男性を見ている。

私はその人のことが気になっているらしく髪型が変わったことに気が付いた。

物音がしたので振り返ると女性が部屋の中にいて、その人は知り合いらしく私に手を振っている。

女性はタトゥーを入れたいけどまだ未成年だから無理だと言ってきたので「もう20歳になったじゃん」と言うとめちゃくちゃキラキラした笑顔を見せた。

 

私は鼻血が出ているような感覚があり左鼻を触った。喉に血が流れる感覚もあり、壁に掛けてある鏡を見ると鏡には真っ赤な鼻血を流した私が映っていたが何故か目から上は映っていなかった。

私は手に付いたドロドロの血を鏡になすりつけた。

 

そして目が覚めた。

とっても綺麗な海だった

私の後ろの方から女性の声がした。

「この子はアメリカ本土では受け入れられなくってハワイに来ました。」

横を見ると8歳ぐらいのパステルカラーのノースリーブのワンピースを着た少女が私に背を向けて海の浜辺に立っていた。

少女は振り返り私の方を向いた。

少女は白人で鼻の下と顎には髪の毛と同じ色の明るい茶色の髭が生えていて、矯正している歯が全部見えるくらい大きな口を開けながら笑った。

少女は「よかった」と言った。

 

そして目が覚めた。